いつかはまんなか

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アラフォーなオッサンがロードレースとシクロクロスで表彰台のまんなかを夢みる日記

シクロクロス昇格に必要なパワーとスキルについて考える

個人的に面白い記事があったので、これまでの自分の経験もふまえて、自分なりの考えをまとめてみようかと。来期にも役立ちそうだし。また誰かの参考になればそれはそれでいいなと。

※あくまでもワタシ個人の考えということでご理解ください。

 

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behind-the-bar.hateblo.jp

※いつも良記事読ませていただいてます。

 

ということで早速。

参考値としてワタシがこれまでに昇格した際のP/Wはこんな感じ。

  P / W
C4 → C3 3.6倍
C3 → C2 3.6倍
C2 → C1 4.4倍

 

 

個人的に、パワー観点でみると4倍超えていればスキル要素薄くても、基本C2までは十分に上がれると思ってます。逆にC1に上がるのは4倍前後でスキル要素薄いとちょっと厳しいとも言えます。

 

※C2に上がった当初はフィジカル面も全く通用しなかった。

cyclinglog.hatenablog.com

 

が、パワーに関していうとP/Wよりは

 

トルク量の絶対値

 

の方がウェイト大きい気がしてます。ロードバイクより路面抵抗が大きいシクロクロスでは体重が軽いより多少体重があった方が跳ね返りをいなせ走行が安定します。

さらにいうとパワーの出し方の方が重要で、ケイデンスが高いことで成り立っている場合のFTPパワーはヒルクライムと異なりあまり期待できません。何故ならハイケイデンスでは路面抵抗を受け上体がひょこひょこと跳ねてしまい、せっかくのパワーが縦に逃げてしまい前への推進力に変えられにくいからです。どちらかというと丁寧にしっかりとトルクをかけるペダリングが求められます。

ということで、同じ200wのパワーでも、ケイデンス70とケイデンス100の場合、シクロクロスの場合はケイデンス70の方が速くなりやすい(要するにトルク出力が高い方が有利)のでP/Wからみるパワーの絶対値よりも、1入力あたりのトルクの絶対値が高い方がシクロクロスでは有利なのかなというのがワタシの見解です。

 

なおこれまでのレースを振り返るとこんな感じ(C2昇格時はパワメないためデータなしだけど同時期に昇格してるのでC3時と対して変わらないはず)

  レースNP 平均rpm FTP P/W
C4 → C3 237 63 246 3.6
C3 → C2 - - 246 3.6
C2 → C1 285 76 289 4.4
CX全日本 266 72 290 4.3

 

 

P/Wはそこまで高くないけど、平均rpmは低めでトルク重視になっているかと思います。なおC2昇格時はロードレースシーズン直後ということで普段より体重がやや軽い状態です。

 

ということで、パワー観点での昇格目安としては、

4倍あればC2までは昇格できる。C1なら4.2倍くらい〜が目安。ただし低ケイデンス時におけるP/Wに限る」

といったところでしょうか?

 

と、ここまでパワーのことを書いてみたので、今度はシクロクロスのスキルとパワーにおける構成について考えてみます。

パワーとスキルによって成り立つシクロクロスですが、考え方としてここでは、その組み合わせによって得られる力を「レースで戦える力 = 戦闘力」として捉えてみて、C1に昇格できるバーを仮に戦闘力100とした場合、それぞれ必要となる戦闘力をアバウトなイメージで考えてみました。(完全に個人主観のみですが…)

※マスターならCM2がC3→C2 / CM1がC2→C1かな。

 

  戦闘力
C4 → C3 40
C3 → C2 70
C2 → C1 100
C1 → C0 150 ~

※JCXクラスでやすやすと完走しちゃうレベルの方々を「C0」と勝手にワタシは呼ばせていただいております。

 

で、おおよそP/W4倍を戦闘力に置き換えると大体40~50のイメージかなと。(5倍なら80~100くらいのイメージ)なので4倍ある場合はC2までは乗降車がそれなりにできれば数レース、ポイント積んで前スタートさえすれば他のスキルほぼいらない。

更に、大まかなスキルにも戦闘力の味付けしてみると、それぞれの戦闘力の上限付けはこんな感じな気がする。(これも完全に主観。)

 

  • コーナースキル:~ 80
  • キャンバースキル:~ 30
  • シケイン乗降車スキル):~ 30
  • 砂 / 泥:~ 30 ※例外あり

 

上記の各スキル別戦闘力の味付けの塩梅とそもそも上限付けが存在することについてはいちよ個人的な根拠があって、それぞれのスキルを必要とする各セクションがレースコースに占める割合に比例して戦闘力に置き換えられると考えているから。

泥の野辺山とか千葉の砂、イナギなどの特殊コース以外は晴れていれば、コースレイアウトによって多少前後するとは思うけど、上限を目安に大まかこんな感じのコース構成になるのではないでしょうか?

なので、パワー面での戦闘力を補うためのスキルという意味ではコーナースキルを向上させるのが手っ取り早いと思います。(コーナーが0ってことないから)

シケインの上限が振れてるのはバニホの存在。

 

で、戦闘力の数値から薄々お気づきかと思いますが、パワーは必要条件でスキルは十分条件だということです。なのでスキルはパワーで賄えない戦闘力を補完はできるがスキルだけでは目標によっては条件を満たせないともいえます。

またスキル戦闘力はゼロからではなくマイナスからスタートすることを認識しておくのも重要です。

いかにパワーモンスターな選手でも全く練習したことなければ、経験者と同時にシケインキャンバー走った場合、結果は明確ですよね。要するにスキルによっては全体の戦闘力が下がる訳です。ワタシ自身も始めたばかりのころは各セクション下手クソ過ぎて全体の戦闘力を下げておりました。(今も決して上手くはない)

先程、「4倍ある場合はC2までは乗降車がそれなりにできれば数レースポイント積んで前スタートさえすれば他のスキルほぼいらない。」と書きましたが、これは各スキル戦闘力が”0以上”であればということです。

 

因みに自分自身を俯瞰すると構成は大体こんなイメージになる。(あくまでも個人主観。「お前もっとショボいじゃん」とか泣いちゃうから言わないで!!)

項目 戦闘力
パワー 55
コーナースキル 45
キャンバースキル 10
シケイン(乗降車)スキル 5
砂 / 泥スキル 15
130

 


JCX完走があとちょっとで、毎度できないマンとしてはまぁあってる気がする。ということで、来シーズン全日本を完走するなら、戦闘力160以上は必要な気がする。ムムム…

 

つらつらと書いてみましたが、ざっとこんな感じでしょうか?

ターゲットにされている昇格目標に対して自分の戦闘力を俯瞰し、必要に応じてパワーなり各種スキルなりを伸ばしていく上での優先順位付けの参考になればと思います。

個人的には昇格に必要な、低ケイデンスでトルクをかけられるパワーを最低限持つことと、周りの同カテゴリ選手よりコーナーが速くなる(上手くなるではなく)スキルを身につけることが手っ取り早いかなと思っています。。

※スキルに関する”うまい = 速い”は比例しないけど”速い = うまい"は比例するということについてはどこかでまた書こうかな。お前が言うな!って感じもするけど。

 

ではでは。

 

 

 

 

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