今期前半の集大成レースとして全行程が公道のラインレース、しかもUCI公認レースなニセコクラシック150kmを走ってきました。自分の来年への備忘録として長文です。
※何よりも楽しかった!に尽きる。来年も絶対参加する!
レースサマリ:
項目 |
結果 |
日付 |
2022/6/12 |
リザルト |
15位 / 68名出走 |
タイム |
4:08:04 |
TOP差 |
17:01 |
平均bpm |
147bpm |
レースNP |
258w |
レースNP/W |
3.85倍 |
レース前CTL |
91 |
レース格付 |
S |
天候 |
曇りのち晴れ |
各関門ごとのラップ:
ラップ |
タイム |
NP |
神仙沼関門 47.5km地点 |
1:30:09 |
281w |
よしくに関門 72.8km地点 |
0:31:57 |
219w |
日の出関門 126.7km地点 |
1:32:30 |
247w |
ニセコ関門 146.8km地点 |
0:30:52 |
237w |
フィニッシュ 152km |
0:14:28 |
257w |
レース目標と遠征行程について:
国内のホビーロードレースの中では沖縄とタイをはる格式高いUCI公認レースに初めて参加するということで目標はまずは完走を目指しておりました。
今回はレースの前後で有給を取得し、金曜日を移動日としてニセコ入りし、土曜日調整&コース下見、日曜日レース、レース後は小樽へ移動し観光、月曜に帰京という行程で挑みました。
ということで各日ごとにまとめます。
木曜日(遠征前日):
昼休憩中にレース前の刺激入れな40/20のインターバルやってから、仕事を早めに切り上げて飛行機輪行のための準備。今回の遠征用に購入した輪行袋は、オーストリッチを模した(パク…)GORIXのGX-Ca1というモノでアマゾンで12,800円。オーストリッチより4000円ほどお安い。。
リアディレイラーとチェーンステイにプチプチ巻いて養生して工具類やメット、シューズ、フロアポンプを詰め込んだ。
※こんな感じ。結構テキトーだけど全然トラブルなしだった。
金曜日(移動日):
朝5時半に起床し、6時過ぎに自宅を出発し電車で二子玉川まで向い6:55分発の羽田行きのシャトルバスに乗り、8時過ぎに羽田入り。10時の便ではあったけど手荷物受付が混む可能性もあったので早めに。30分程で預かり受付完了。因みにシレッと持ち込みしようとしたマックオフのチェーンルブは没収された… 次回はSDSを印刷しておかなきゃ。
9時ごろ搭乗受付済ませてのんびりしていたところ、ふと前日ローラー後に洗って干しぱなしにしてた心拍計忘れたことに気づく… 監督に電話を入れニセコの宿へ送ってもらうようにお願いした。
※ワタシは飛行機が実は大の苦手… 離着陸時はいつも恐怖で固まってしまうのです。
12時前に新千歳入り。輪行袋を係の方が抱えて渡してくれた。チームメンバーとも合流し、14時からレンタを借りていたこともあり空港内で昼飯。今回帰りの行程が月曜帰京組の私とたけさん、火曜帰京組のトチローさん、なかたくくんで分かれてレンタは借りた。
※早速ラム!!
新千歳はレンタカー会社が空港内に併設されていないのでバスでタケさん近くのレンタ屋まで移動。今回日産レンタでデイズを借りたけど2台問題なくつめた。いざニセコへ!!
16時過ぎにレース宿につき自転車を組み、会場へ自転車で向い受付完了。
因みに当日までお世話になる宿はAirbnbで借りた会場近くのコテージ。2泊3日でお一人様4300円。飯は自炊にした。結果的に今回の遠征が楽しめた要因の一つとなった。
※1日目の夕飯はフライパンで作るジンギスカンと海鮮サラダな漢メシ
宿にあったスクリーン使って過去の走行動画を見つつ22時前に就寝。遠征1日目終了。
土曜日(レース前日):
レース当日と同じように体を慣らすために、朝4時半起床し朝ごはん食べ6時から、スタート地点から最初のセレクションがかかるであろう前半のアップダウン区間を軽めに試走。
※ローリング解除予定地点「150km TO GO!」
※広大な風景の中、信号もなく延々と続く道
※キタキツネにも遭遇
試走後は実際のコースを途中観光しながら車で周った。(150kmのコースだから車でも時間がかかるw)
※このコース最高標高地点の神仙沼KOM
※KOM後30km以上続く長いダウンヒルの上はまだ雪が残る
※日本海に出た先の折り返し地点にあった謎の貝ミュージアム
※こんな景色がずっと続く平坦基調の中盤の区間
帰宅後は貝ミュージアム近くにあった魚屋で購入した刺身とラムしゃぶを堪能し、9時に就寝。翌日に向けて英気を養いながら遠征2日目が終了。
※夕飯に食べたブリとボラのお刺身
日曜日(レース当日):
4時に起きるつもりが3時半にはみんな起床。朝飯を済ませて5時過ぎに会場入り。集合場所へバイクを並べ準備完了。あとはスタートするだけ。
因みにこの日の補給食は
- モルテン入りボトル 550ml 1本
- ただの水 550ml 1本
- Mag-on カフィイン入りジェル(グレープフルーツ味) 4つ
- Boost shotを水で割ったのフラスコ 1本
結果的にボトルとフラスコを飲みきり、ジェルは2つだけ食べた。
※スタート前、羊蹄山は雲に覆われていて少し寒かった
年代別に30秒おきのスタート。ローリング中、目の前にはこの日年代別優勝を飾ることになる某ITさん、せっかくなので後ろつかせていただいた。ローリング中の下りでも周りが脚を止めてる中、体を冷やさないように(脚が硬まらないように)ブレーキかけながら脚を回していたのが印象的だった。
で、ローリング中に各年代別のグループも1つにまとまりいよいよレースが本格的にスタートした。
※ITさんについていったらいつの間にか集団の先頭に写り込んでしまった案件 by cyclwired
スタート直後、早速強度がカチ上がる。完走するためにはできる限り長い時間集団にいることが大事と考えていたので必死に粘る。stravaのセグメント「Do not get dropped here(8.65km)」の平均パワーは291w。ただただ必死だった。最初の登り基調を越えて高速ダウンヒル区間へ。下りがあんまりうまくない選手が多いためさっさと抜いて前に上がることを意識して走る。ダウンヒル後の左コーナーの登り返しで前方で落車があった。前日試走で「ここやばいね」って話してた場所。走っておいてよかった。
最初の登り区間を先頭集団でこなせたことで、神仙沼の登りまでのアップダウンはきついけどなんとか耐えながら、ジェルを1つ食べKOMの登りに備える。
HOTスポットでスプリンターが駆け上がっていくのを後ろで眺めながらいよいよKOMの登り。この登坂、最初8%くらいの斜度で登るにつれて徐々に斜度が緩み出すレイアウト。中盤まで耐えればあとはなんとかなると頭でわかっちゃいても徐々のポジションを後ろに落とし登坂中盤前にはナチュラルに千切れてしまった… 前半は多分5.5~6倍弱の強度だったと思う。
ということでここでレースとしては終了した。あとは元々の目標である完走を念頭に走る。同様に千切れた選手を回収しながらのおそらく第2集団としてKOMをクリア。ここからは約30kmくらいの長いダウンヒル。すでにレースとしては終わっている中、天気も良く開放的な北海道の大自然を独り占めしているような感覚で走っていて一番楽しかった区間だった。
長い下りを経て日本海に向かう中、バラけた集団もまとまりおおよそ40~50名くらいの集団で走行。特段脚も使うことなく軽快にローテが周り進む。第2関門のよしくにあたりで2つ目のジェルを補給した。
日本海側に一度出ていよいよ折り返し。とはいえまだまだ当面は平坦基調。ただ約90kmくらいの登り区間で脱落した選手が結構いたみたいで徐々に集団が小さくはなり、また一部ローテを回さない選手が出てきたりと徐々に集団も殺伐としてきた。あと、このあたりで後半のきつい区間に備えてBOOST SHOT入水を補給するとともに、モルテンボトルがなくなり水分補給は水にスイッチ。正直甘いのを口にするのも嫌になってきた(要するに疲れてきた)のでタイミング的に良かったと思う。で左足の脹脛に違和感… 足攣りの予兆も出てきたので騙し騙し走る。
3つ目の日の出関門を通過し平坦も終了。ここからは後半の役30kmの登り基調のコースへ入り、まずは10km程度の新見の坂へ入る。この登坂も前半の5kmが鬼門で斜度がそこそこあってマジで辛い… また中盤に脚をためていたのであろう同じ年代別のmibroとRCCの選手が前に出始めペースが上がったため、危うくここに来て千切れかけつつ、意識を飛ばして苦痛から逃れる無の走法(シクロクロスで学んだやつね。前の選手しか見ない考えない、頭空っぽにすれば良いのだ。)で、ほんとギリギリの状態だったけどなんとか耐え抜けき、その後の8km弱の下りで回復することだけ考えて走った。因みにこの区間、登りでは集団内で落車が起きたり、下りのコーナーではブラインドから対向車きたり、UCIレースの中、スーパータックで下る選手がいたり(フラついてて怖かったよ…)となかなかにカオスだった。みんな限界きてたのだと思う。
ラスト10kmになり、3km程度、5~6%くらい斜度がだらっと続く坂に入る。もはやなんのために走っているのか自問自答の精神状態。そんな中、同じ集団を走るSBCの全日本チャンプジャージを着るレジェンドが必死に耐えているのをみて「若造が何、ヒヨってんだよ!こら」と自分を言い聞かせながら耐え続けた。
最後のニセコ関門も通過してラスト5km。最後の登り基調はもはや集団内はとても静かで強度も大人しくみんな終わりを考えているみたい。同じ年代別の選手も私含めて8人しかいない(ave210wとかしか出てないw)
ラスト1km看板見えたので出し切るつもりで一人前に出てみるもののラスト500mの登り坂で集団に追いつかれさらには竹芝やRCCの選手ら5~6名に前に出られたので、最後50mを踏ん張ってmibroとオッティモの選手をかわしてゴール。
年代別15位でフィニッシュとなりました。
※ゴール後フラついてやばかった図
ゴール後、ゴールしてくるチームメイトや仲良くさせてもらっているSIDOのメンバーと談笑したり、表彰式など見たりしながらニセコクラシックの雰囲気を楽しんだ。
※SIDOの皆さん以外にも沢山のCXerなお知り合いがいたニセコ
※満足気なトチローさん
因みにこの日の出走数がわかってなかったので15位なら世界戦への権利が与えられる&対象者にはメダルが与えられる上位20%にワンチャン入ってるかも?ってことで期待していたものの年代別出走数が少なかったようで
14位までが対象…
ということで結構なショックを受けたのはいうまでもない。
※悲しみの集合写真
レース会場を後にここからは観光目的にスイッチということで小樽へ。レース後のテンション高いおっさん4名で生粋のデートスポットな小樽で飲み食いしまくり宴を楽しんだ。
※優勝ビー!!
※クオリティ高杉な回る寿司屋で舌鼓!
※若いカップル多い中はしゃぐ中年たち
※小樽運河
※からの歴史的な建造物
結局ホテルでも2次会して1時くらいまで呑んで遠征3日目が終了。
月曜日(帰京日):
6時くらいに起床してホテルの大浴場で風呂浴びてホテルのモーニングビュフェ食べた。
※朝から2回転した…
その後散歩がてら小樽を散策し、帰路へ。途中札幌によりスープカレーを食し新千歳へ。
※食い忘れだったソフトクリームを小樽のカフェで
※小樽駅前の市場は観光プライス
※札幌の大通り公園(コロナ以降出張も減り久しぶりの札幌)
※入ったお店は食べログ百名店の店だったみたい
tabelog.com
その後レンタカーを返却し、新千歳空港へ。相変わらず飛行機は恐怖だったものの無事帰京。リムジンバスで二子玉川経由で帰宅。
※搭乗前にサッポロクラシックの生を
※帰りの飛行機は鬼滅仕様
今回の遠征にかかった費用とかまとめ:
来年のために今回の遠征費用をまとめておく
- エントリー費:24,000円(今回は去年の持ち越しなのでなし)
- 宿泊費:ニセコ2泊3日 約4,300円
- 食費:10,000円くらい(自炊したのが良かった)
- 飛行機代:54,000円(ANAのホテルパックで取ったので小樽の1泊分含む)
- レンタ(ガソリン/高速含む):12,000円(一人あたり)
- お土産などの雑費:10,000円くらい
- 今回の遠征にあたり購入したもの準備物:16,000円くらい(輪行袋や補給食など)
ざっと130,000円くらいだけどエントリー費用は今年かかっていないので準備物などは来年はかからなくなるからおおよそ11万円くらいな感じかな?
振り返り:
振り返って一言で表現すると「ニセコ最高か!!」につきます。北海道の広大な大自然の中を数百人のロードレーサーが駆け抜けるレースはそうそう走れないそんな最高のレースでした。またこの場にメンバーと遠征し、来年こそはメダルをゲットしたいものです。これにでシーズン前半のロードシーズンは終了。後半のシクロクロスシーズンに向けて一度リセットして英気を養い、また練習していこうと思います。
最後にこんな最高なレースを運営いただいた方々と一緒に遠征したメンバーに感謝を!!
ではでは。