いつかはまんなか

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アラフォーなオッサンがロードレースとシクロクロスで表彰台のまんなかを夢みる日記

シクロクロスレースで順位をあげるために意識していること そのいち

今期のシクロクロスシーズンも先日の茨城シクロクロス 土浦ステージで終わりましたね。

悪天候の中、参戦された皆さまホントお疲れ様でした!

 

今回、僕自身がシクロクロスレースの時、順位をあげるためにできるだけ意識していることを書いてみたいと思います。

まだまだ未熟なシクロクロッサーではありますが、これまでの僕自身のレースの振り返りもかねて、また一つの考え方として読んでいただけると嬉しいです。

 

さっそくですが、僕はシクロクロスのレース時に意識していることが4つあります。(キリが悪いな…)

今回はそのうちの一つ、

 

「他の選手のラインは自分にとって最適なラインではないかもしれないってこと」

 

について書いてみたいと思います。

 

オフロードなシクロクロスではよく”ライン取りが大事!”って話しをよく聞くと思うのですが、他の選手とのお話しで出てくるラインとか実際のレースでとってるラインは参考にはなると思いつつ、反面自分にとって最適ではない場合もあると思ってます。

 

なぜかというと、そもそもプロではない僕は、他の選手と自分の条件がそもそも違うと思うからです。

 

例えば、体型 / 体重 / 脚質 / バイク / タイヤ(メーカー・トレッド・空気圧) / フィジカル&スキル的な得意不得意 とかとかとか、自分と同じ条件にハマる方がいる方が奇跡だと思います。

 

極端な話し、世界のマチューに「あそこのクッソ重たい泥区間は〜〜なラインが速いよ!」とか、「このキャンバー僕について来て!」って仮になったとしても、練習ならともかく、レースでは、そこの区間は僕のスキル&フィジカルでは当たり前ですが、乗車より100%降車&ランの方が自分的に速いので意味がないはずです。むしろ楽にランできるところ探すと思うのです。(要するにそれが自分にとっての最適なライン

 

因みにプロのラインが被りやすいのは様々な条件の差がなくなってくるから… と思います。それでも例えば体型差があるマチューとイゼルビットは細かいところで違うラインをとっています。

 

そのため、前走者の方にツキイチさせてもらって(コラッ!)同じラインを走ってみることは一つのラインパターンを知るきっかけとして良いと思うのですが、そのラインが自分にとって最適なラインなのかは別なので、ラインの選択肢をできるだけたくさん持ち、レース状況によってどのラインを選択するか?ということを意識してます。(勿論向かい風などで一時的にツキイチした方がいいこともあります。この間の千葉の海岸線とか千葉の海岸線、というか千葉の海岸線とか。その場合は脚を休める最適なラインということになるかも知れません。)

またそういった考えをふまえると、多くのライダーが使っているラインというのは比較的どんな条件のライダーでもそこそこ走れて、それなりに誰でも速いラインという風に捉えられるので、最速ではないかもしれないが極力ミスを冒したくない局面とかに使えるラインだと僕は考えています。

 

なので特に試走の際は、他の人があまり走っていない別のラインを積極的に試して、他の選手より、優位にたてそうな自分のラインを探すことが大事だと考えております。

 

例えば、

区間のみんなが走って土になってるラインではなく両脇の土の出ていない芝のラインとか、

みんながアウト〜アウトで曲がるコーナーのイン〜イン or イン〜アウトのラインとか ※逆もしかり

みんなが斜めキャンバーで下側走ってたら上側とか ※逆もしかり

真ん中に障害物がある区間、みんなは右側走るけどあえて左側走ってみるとか ※逆もしかり

とかとか。

 

要は多くの人が走っているラインとは真逆のラインですね。

 

※いろいろなラインをあえて試してラインの引出しを持っておく。師匠はこれがホント多い。

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振り返るとレース中、無意識に前走者と一列棒状で走ってるケースって多くないでしょうか?(疲れてくると特に)

シクロクロスで順位を上げにくいのは前が詰まって団子になるとか、そもそも抜き所が少ないってこともあると思うのですが、一方で、下位のカテゴリほどそうですが、単に前走者のラインや、わかりやすいライン(パッと見、整備されてそうなところ)に引っ張られて、自分の条件にあう最適ラインを使った抜き所を逃しているだけってケースも多いと感じてます。

 

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写真はよくあるレースのシーンですが、一見踏み固まった土部分が最速ラインに見えます。(実際走りやすい場合が多い)ただそのラインは他の選手で一列棒状で詰まってます。シクロクロスはコーステープの範囲はならどこ走っても良いので、あえて両脇の芝のラインを走った方が、前に出れるかもしれません。

 

といったことから、レース中は、ただただ誰かのラインをトレースするより、状況に応じて、自分の条件にあえば他の選手とは違うラインを選択することで、実はすぅーっと番手をあげるチャンスがある(=自分の最適ライン)と考えています。そのためにラインの引き出しが多ければ多い方が良い訳で、僕は試走時、はたまたレース中の周回中であっても、重複してしますが、いろいろなラインを試すようにしてます。

 

※逆に練習ならあえて上手い人と同じラインを何度も真似した方が良いと思います。その人の条件(特にスキル面)に近づくことができるかもしれないから。でもレースは別です。その時の自分の条件で勝負するしかないので。

 

このことが特にレースで有効な例としては、スタートから最初のコーナーに入る時などがそうです。先頭に引っ張られて集団が同じ方向に流れる傾向にあります。

僕がこれまで、昇格直後などに、後ろ目なスタートでも割と序盤に比較的番手をあげられているのは、振り返ると、このスタート直後の最適なライン選びが理由としてあるかなと思っています。

 

 

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↑写真はこの前の千葉のスタート時。

 

先頭に引っ張られてイン側に集団がよってます。ただ次は右コーナーなので、次のコーナーは比較的アウト側から集団はコーナーに入ることになります。とすると先頭以外は外のラインを走った方が次のコーナーはインを突くことができ、番手あげられる可能性が高いです。更に、この時イン側中盤にいるとインを突かれた前走につられて集団の詰りにも巻き込まれる可能性があります。

なので、このアウトラインがスタート2列目な僕には有利なラインと思ったので、出来るだけ向かって左側にスタートコール時ポジションとりました。

※仮に1列目でホールショット狙いにいくならインを被せにいくラインが最適かな?(ただ僕のスキル的にはリスク高いから、僕の条件に合わないのでやっぱりアウト側のラインをとると思います。)

 

で、実際、この時僕はクリートキャッチをミスって一時的にポジション下げてしまいましたが、空いてるアウトに入って次のコーナーのインを差せたので少しだけリカバリできました。(2列目スタートでオマエは何してるのか…と当時の自分を殴りたい。つまりそういうこと。)

 

 

よく、うまい選手は「コースを大きく使って走る」と言うことがありますが、それは単純にコーナーを大きくまわるとではなくて、コースをより広く俯瞰して見て、他者と比較した時に自分に最も有利=最適なラインを選択して走るってことなのかなーと思ってます。(いろいろと伴ってない僕がいうのもなんですが…)

 

「他の選手のラインは自分にとって最適なラインではないかもしれないってこと」

 

一つの考え方として参考になれば幸いです。

 

思いのほか長文になってしまいました。ここまでお読みいただきありがとうございます。その内、もう残りの3つも書きます。(たぶん)

お暇な時、引き続きお読みいただけると嬉しいです。

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